競輪のレース予想をするにあたりラインをより深く理解しよう

5番車微笑選手が中部ラインの自力選手で今レースは先行してます。同じ中部ラインの2番手に付く1番岩鬼選手が中国四国ラインの自力選手3番山岡選手の捲りを封じるべくブロックしてる様子です。同じ中部ラインの3番手を固める9番里中選手は内側を警戒して内をしめてる様子です。理由は9番の里中選手が1番の岩鬼選手と同じ動きをして外に張り出すと,内側に他のラインの選手がどっと押し寄せる可能性があるからです。それぞれ暗黙の了解でライン内での役割分担があるのです

上記の例のように極端に偏ったレースも大いにあり得ます。関東ラインが5名勝ち上がりそのままラインを組み,北日本は2名でラインその他7番今川選手と4番山田選手は単騎で戦う様子です。
なぜ7番今川選手と4番山田選手はラインを組まないのでしょう?
それはお互い自力選手だからです。もしどちらかが自力選手ではなく追い込み型の選手であれば地区が違えどラインを組む選択肢がありますが,自力選手となると自力としてのプライドはもちろんありますが,それ以上に自分の力を発揮したい 自分の好機で仕掛けたいという気持ちがあると思います。人の後ろに付くという事は多少なりとも気を使うものです。気を使って力を発揮できないくらいなら割り切って単騎で戦うという事です。

上記の様に関東ラインでも埼玉県が2人とその他3人が分かれるケースも十分にあり得ます。それはパターン1でも触れしたが関東ラインに3人自力選手がいてその中に同じ地区でも人の後ろで戦うのではなく自力を発揮したいという選手がいるのは当然だと思います。
この場合は今後の事もあるんで選手同士が話し合いを行います。今後の事とは以降のレースでお互い遺恨を残さないという意味です。同じ地区だけれど今回は割り切って戦おう!でも次回はお世話になるからね…みたいな。やはり人間のやる事ですからそこは大事ですね。

自力選手が単騎ではなく他のラインの3番手に収まりきれいな3分線の戦いになる事もあり得ます。4番の山田選手が早々と北日本ラインの3番手に付くという意思表明をした場合,7番の今川選手のじゃあ…埼玉の後ろが空いてるのであればその3番手にって感じです。パターン１で触れましたがバリバリの自力選手であればあまりないパターンですが,少し器用で人の後ろに付く事に抵抗感がない自力選手はそういった選択肢を取ることもあります。