競輪選手になるには

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競輪選手になるには

日本で唯一の競輪選手養成所である日本競輪学校(静岡県伊豆市)へ入校する必要があります。募集は年に1回行われており、年齢での受験資格は受験する年の4月1日時点で満17歳以上。受験できる上限年齢は撤廃されているみたいで、私が聞いた話だと60歳くらいのおっさんが受験しにきたみたいな・・・。合格者は男性約70名 女性約20名ほど。養成期間は10カ月~12か月ほど(受験した試験内容により期間が異なります)。受験内容によりって事ですが、自転車競技経験がある人対象の『自転車競技での試験』や、自転車未経験でスポーツ万能な人対象の『適正試験』の2種類が用意されております。スポコンおやじは適性試験で合格しました。

競輪選手って全国で何人いるの?(ざっくりです)

男性選手は全国で2100人ほど。女性選手は200人ほどで、選手は競輪選手会の全国各支部(36支部)に配属されます。恐らくプロのスポーツ選手としては最多の人数だと思います。

いくら稼げるの?(ざっくりです)

平均年収は男性で1200万円ほど。女性は600万円ほど。2022年実績で男性賞金ランキング1位の脇本選手が3億円。女性賞金ランキングが児玉選手の1850万円。レースのグレードにより賞金額が変わります。年末のグランプリレースともなると1レースで1着1億円。女性のガールズグランプリ2022年実績では600万円となっております。現役時代を鑑みて言えることは、あくまで上位を入れての平均年収なので、真ん中くらいの選手は1200万円も稼げません。ただペダル漕いで3億円の世界。脚自慢の人にとっては夢がありますね。

異種競技から競輪選手になる人がいます

プロ野球選手のトライアウトの現場に、競輪学校の滝澤校長がスカウトを兼ねて訪れるといった報道を以前目にしました。実際、元プロ野球選手が競輪選手になる例も珍しくありません。スピードスケート選手でオリンピックに出場した選手など、ある年齢を境に見切りをつけて競輪選手になる例は多いです。

どのような仕組みでレースに出場するの

公益財団法人JKA(ざっくりいうと競輪とオートレースを取り仕切る団体)から斡旋依頼(このレースに出てくださいねと言う依頼)を請けます。今はどうなのかな?メールとか?当時はその斡旋通知ハガキが送られてきて、そのはがきは確か往復はがきになっており『出場する競輪場』『集合時間』『出場の有無の確認』等(たまに家事都合等で欠場する人がいます)の内容が記されており、出場の有無の有に丸を付けて送り返しそれが受理されると、レースに出場することになります。選手は自分で電車や飛行機のチケットを手配して(近場であれば自家用車で)出場する競輪場まで移動します。その交通費は当然支給されます。最近はどうなんだろう?スポコンおやじが現役の頃は、少々遠い場所でのレースに参加する時は、支給される交通費が宿泊手当もついてかなり高額支給となる為、前乗りしてその地方のおいしいものを食べたりしてましたね。贅沢だったな~。

普段はどのような生活を送ってるの?

レースの合間、地元の競輪場や街道(公道)で練習をするのが通常だと。気の合った選手同時、ベテラン選手や強い選手を慕って作るグループで一緒に練習します。それはプロ野球選手やプロサッカー選手みたく管理練習(みんな集まって同時に始めるみたいな)がないためです。練習するのが通常だと書きましたが、基本的にはレースの合間は自由なので、パチンコ好きな人は開店前までに練習を済まして、日中はパチンコに興ずる人もいます。自己管理ができない人は難しい世界です。

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